論文誌

協同発想と情報共有を促進する対話支援環境における情報の個人化

Abstract

研究活動やビジネスにおいて,我々は日々コラボレーションを行い,その多くの部分を会議や対話に費やしている.そこから,1人ひとりでは思いつかなかった新たなアイデアを得たり(協同発想と呼ぶ),参加者の1人がもっていた情報や独自の視点をグループで共有(情報共有)することで,グループ全体の創造性が高められることが少なくない.筆者らは,そのような対話の中での協同発想や情報共有の促進を目指し対話支援環境AIDEの構築を進めている.AIDEは,ネットワークを介した対話環境に,対話中の発言群で構成される情報空間の構造を可視化する技術と,その情報空間に関連する新たな情報を外部テキストベースから検索する技術をシームレスに統合したものである.本論文では,AIDE利用時に,情報の個人化を通して各ユーザの視点の獲得を行い,それらの関係を可視化する手法を提案する.

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Book title

電子情報通信学会論文誌

Volume

J80-D-I

Pages

542-550

Date of issue

1997/07/25

Citation

角 康之, 西本 一志, 間瀬 健二. 協同発想と情報共有を促進する対話支援環境における情報の個人化, 電子情報通信学会論文誌, Vol.J80-D-I, No.7, pp.542-550, 1997.