論文誌

自動車内における会話と場所の関連性の分析:タイムリーな情報の流通に向けて

Abstract

本研究は,自動車に乗って移動する際の車内会話を記録・提示することで,人と街の間に埋め込まれたタイムリーな知識を流通させることを目的とする.自動車に乗り合わせた人同士は,走行中の場所やその近辺について様々な会話をする.そのような会話は,その場限りの一過性のものではあるが,人がその時・その場にいることによって生起されることが多く,その場所や季節,時間帯と強く結び付いたタイムリーな情報が含まれる.これらは運転者に有用な気づきをもたらすだけでなく,街に関する知識ベースの構築を助け,街に関するニーズや機会の理解とそれを応用したシステムへの展開が期待される.本論文では,車内会話のようなタイムリーな情報の流通システムを実現するための基礎研究として,およそ10カ月にわたり車内会話を収集し,分析・分類したのでその結果を報告する.

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Information

Book title

情報処理学会論文誌

Volume

56

Pages

1258-1268

Date of issue

2015/04/15

Date of presentation

2015/04/15

Citation

松村 耕平, 角 康之. 自動車内における会話と場所の関連性の分析:タイムリーな情報の流通に向けて, 情報処理学会論文誌, Vol.56, No.4, pp.1258-1268, 2015.