Abstract
スケッチは観察により得た情報の記録,共有,そしてアイディアの発想のために様々な場面で行われている表現手法の1つである.しかし,刻一刻と変化する状況を記録するためには素早く簡素に描きとめたり,対象の立体的な構造を2次元の平面で表現する必要があり,絵を描きなれていない人には困難をともなう.本論文ではタブレットPCと深度情報付きカメラを用い,空間構造の理解やデザインを促すスケッチシステムを提案する.システムのねらいは,2次元の手描きスケッチでは表現しにくいものの立体構造に対する気付きを得やすくすることにある.手描きのスケッチに3次元構造を組み合わせ,奥行きのついたスケッチの世界を歩き回ることや,空間内に付箋を貼るようにメモやアイディアを描き加えることを可能とした.本論文では提案システムの概要と実現方法を述べるとともに,システムを用いて描かれたスケッチとその制作過程を紹介する.
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Information
Book title
情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ(DCON)
Volume
4
Pages
1-10
Date of issue
2016/08/30
Date of presentation
2016/08/30
Citation
友広 歩李, 角 康之. 凹凸情報を持つ写真をキャンバスとした立体スケッチシステム, 情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ(DCON), Vol.4, No.2, pp.1-10, 2016.
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